こんにちは。トリコです。
今回は、不登校の次男ネコジローが、はじめて「働く」という一歩を踏み出した話です。
外でのアルバイトはまだ難しいけれど、私たちの自営業の事務所で、できることから少しずつ。
小さな変化だけれど、わが家にとっては大きな一歩でした。
次男ネコジローが、バイトを始めました。
と言っても、私たち夫婦がやっている自営業の手伝いです。
私たちは、ハンドメイドや輸入販売を主とした仕事を、夫婦でしています。
事務所を借りて、そこで日々作業をしています。

少し前、長男ワンタローが短期のアルバイトをしました。
大学一年生の終わり頃、ようやく初めてのバイトでした。
その姿を見て、ネコジローも何か感じるものがあったのかもしれません。
それに、お小遣いだけでは足りない、欲しいものを買うには自分でお金を稼ぎたい――
そんな気持ちもあったのだと思います。
ワンタローの短期バイトが始まってしばらくした頃、ネコジローが事務所にやってきました。
「何か自分にできる仕事があるならしたい。外にバイトに行くのはまだ無理だけど、ここでバイトをしてお金が欲しい」
そう言いました。

比較的簡単にできそうな作業を、少しだけ試してもらいました。
その日はそれで帰っていきましたが、
「こんなのできない」
「うまくやれない」
「あまり役には立ててない」
そんな言葉も口にしていました。
それでも私は、
「十分できているよ」
「こういう雑務をしてもらえるのは、本当に助かる」
そのことだけは、しっかり伝えました。
本人の様子からして、もしかしたらもう来ないかもしれないな、と思っていました。
けれど同居している祖母には、「自分でもできる仕事がある」と話していたそうです。

何がきっかけでも、どんな動機でもいい。
日中に起きて、自転車で10分の事務所まで来たこと。
「バイトをしよう」と思い、実際に行動に移したこと。
その“自分からの一歩”が、私にはとても大きな変化に感じられました。
躁うつの波の中で、たまたま気分が上がっているだけなのかもしれません。
それでも、これまでになかった動きが起きているのは確かです。
私たちの仕事は、彼に突然すべてを任せられるようなものばかりではありません。
誰にでもできる簡単な雑務や、少しだけコツのいる作業を、少しずつやってもらっています。
来る時間も帰る時間も自由。
1日のノルマもありません。
作業時間より休憩時間のほうが長くてもいい。
そんな“ゆるいバイト”から始めています。

まずは、「できた」「できる」という感覚を、ひとつずつ増やしていけたら。
そして、「自分なんか何もできない」という彼の思い込みが、ほんの少しでもやわらいでいったら。
正直に言えば、ネコジローの“バイト先”としては、これ以上都合のいい環境はないのかもしれません。
時間も自由。ノルマもない。体調や気分に合わせて動ける。
外のアルバイトでは、きっとこうはいかないでしょう。
このところの物価高で、自営業も決して楽ではありません。
余裕があるわけではないけれど、それでもこうして「働く」という体験をさせてあげられるのは、
これまで夫婦で続けてきたこの仕事の強みなのかもしれない、とも思います。
遠回りに見えたこれまでの道のりが、今ここで少し意味を持ちはじめているのだとしたら。
この小さな一歩が、いつか外の世界へ踏み出す力につながっていきますように。
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