不登校になる少し前、病院で「うつ状態」と「ADHD傾向」と診断されました。
“ふつう”から外れるという現実に、どう向き合えばいいのか――
親としての戸惑いと、心の奥で芽生えた小さな変化を振り返ります。
こんにちは、トリコです。
前回の記事では、我が家の次男・ネコジローが、
中学2年生の秋から「なんとなく学校に行きたくないモード」に入りはじめ、
最終的には中学3年生のゴールデンウィーク明けから、
完全なる不登校生活に突入したお話をしました。
今回は、その背景にあったもう一つの大きなテーマ――
つまり、次男に見られた「特性」について綴っていこうと思います。
「あれ、ちょっと気になる?」から始まった違和感
実は、ネコジローに対して「もしかしてADHDっぽいところがあるのでは…?」
という疑いは、以前からうっすらと感じていました。
授業中に集中が続かない、プリント類が魔法のように消える(つまり忘れ物が多い)、落ち着きがない。
でも、まあ「子どもってそんなものかも知れないし」と思って見過ごしていた部分も多くて、
(発達障害とは思いたくない気持ちも少しあったと思います)
実際、大きなトラブルになることはありませんでした。
ところが中2の秋頃から始まった“行き渋り”をきっかけに、
私の中でその違和感がむくむくと再浮上してきました。
特に気になったのが、彼の口癖。
「教室がうるさすぎる」
え、そんなに?と思いつつ、彼にとってその“うるささ”は、ただの雑音じゃなく、
とても耐え難いものだったのかもしれません。
診断という決断
行き渋りが続く中で、私はふと思いました。
「もしかして、このしんどさは“本人のせい”じゃなく、“本人の特性”かもしれない?」
そう考えた時、少し視界が開けたような気がしました。
「“ふつう”の高校に進むことが全てじゃないかもしれない」
「彼に合った選択肢を考えるなら、知っておいた方がいいかもしれない」――
そう思い、受診を決意しました。
ただ、専門医の予約は思った以上に混み合っていて、ようやく受診できたのは中学2年生の終わり頃。
診断結果は、やはりADHDとASD傾向あり。そして、それに加えて「対人恐怖」「うつ状態」とも言われました。
ホッとした?ざわついた?診断がもたらしたもの
この結果を聞いた時、私は正直ホッとした部分もありました。
「ああ、やっぱりそうだったのか。だからしんどかったんだね」
そう思うことで、彼の困難が“彼のせい”じゃないことが明確になった気がしたんです。
少しでも道が見えるような、そんな気持ちにもなりました。
でも――
同時に、心の中にひっかかるものがありました。
「この診断が、逆に彼を苦しめてしまうのではないか?」
「ふつう」じゃないってこと?
ネコジロー自身、小学生の頃から「人の気持ちがよく分からないときがある」と自覚していた節がありました。
「悪いと思ってても言ってしまう」とか「友だちに誤解された」とか、
「空気を読んだり察したりするということが難しい」とか、よくぼやいていたのを思い出します。
そんな彼が、診断によって「あなたはADHD・ASD傾向があります」と言われた時――
「自分は“ふつう”じゃないんだ」
そんな風に受け取ってしまったのでは?
その瞬間、学校という場所がさらに息苦しいものに変わってしまったのではないか?
診断を受けたことが、結果として彼の背中を押すどころか、座り込ませてしまったのではないか?
そんな思いが、今も私の心の中にひっそりと居座っています。
診断は道しるべ?それとも足かせ?
「発達障害と間違われる子どもたち」という本と最近出会いました。
「増えているのは発達障害の子ではなく「発達障害もどき」なのではないか…?」
あのとき私は、「診断さえつけば、そこから何かが変わるかもしれない」と信じていました。
でももし、この本をもっと早く読んでいたら――違う選択をしていたのかもしれません。
もう過ぎてしまったことですが、今でも、もし診断をしていなければ、
もっと他にできることをやっていたら…という後悔もあります。
後悔はある。でも、学びたい気持ちもある
「知らなかった」って、本当に怖いことです。
無知ゆえに、ネコジローの心を否定してしまったこと、
安易に診断をしてしまったこと、
後悔することがたくさんあります。
でも、だからこそ。
「今、人生で一番学びたい」
そんな気持ちが、じわじわと私の中で育っています。
これまで読んだ本も、観た動画も、悩んで調べて夜更かしした時間も、
無駄になるもののほうが多いかもしれません。
でもその中のたった一言でも、たった一つの行動でも、ネコジローの救いになるなら。
同じように悩んでいる誰かの心に届くなら。
無駄なことなんてないかもしれない。
そんな想いで、日々を過ごしています。
次回は、不登校が本格化したあと、ネコジローがどんな風に過ごしていたのか。
そして、私たち家族がどんな風に揺れながらも関わろうとしたのか。
そんな「不登校のリアルな日々」について、お話ししたいと思います。
よかったら応援クリックしていただけると嬉しいです!
にほんブログ村
人気ブログランキング


