#30.不登校とお金、終わらない消耗

こんにちは。トリコです。

不登校が始まってから、我が家では心も体も、

そして家計も少しずつ削られていきました。

今回は、不登校と向き合う中で感じた“疲弊”と、

“現実的なお金の問題”について書いてみようと思います。


次男ネコジローが不登校になったのは、中学3年生の春でした。

どうにか学校に戻れるようにしたい。

何が原因なのか知りたい。

親としてどう関わればいいのか。

そんなことばかりを考えていた最初の数ヶ月は、感情が大きく揺れ動く毎日で、一番精神を消耗していたように思います。

本を読み、動画を見、行政へ相談に行き、心理士さんの話を聞き、夫婦で何度も話し合う。

昨日は「見守ろう」と思っていたのに、今日は「やっぱり動かないとダメなのでは」と不安になる。

いろんな考え方に触れるたび、自分の気持ちまで揺れてしまって、涙が止まらなくなる。

トイレで隠れて泣いたことも少なくなかったです。


不登校のニュースを外側から見ていただけの頃、

「学校に無理に行かなくてもいいのでは」「学校に行かなくても今はいろんな道がある」

そう思っていました。

でも、実際に自分が不登校の子の親になった時、ちぐはぐな感情が入り乱れてすごく苦しくなった。

この感情は、当事者にならないと分からないのだと痛感しました。

不登校の子と向き合うことは、思っていた以上に精神を消耗します。

こちらの心が健康でないと、対応し続けることができない。

だから、自分を保とうとする。

なるべく明るく。

なるべく普通に。

なるべく大丈夫そうに。

でもそれは、「無理をして普通を装う」ということでもあって、結果的にさらに自分を疲弊させていました。

わかっていても、やめられない。

親だから。

ちゃんとしなきゃと思ってしまうから。

私はハンドメイドを仕事にしています。

もともとは一人でやっていた仕事でしたが、ありがたいことに少しずつ利益が出るようになり、

夫が会社を辞めて、一緒に仕事をするようになりました。

夫婦で家で仕事をしていたからこそ、不登校には向き合いやすかったと思います。

相談に行く時間も作れた。

情報を共有することもできた。

夫婦で一緒に悩み、考えることもできた。

でも、その代わりに、仕事はどんどんできなくなっていきました。

不登校について調べる。

相談へ行く。

夫婦で話し合う。

気づけば、ものすごい時間と気力を使っています。

それでも、解決の糸口は見えない。

仕事というのは、しなければお金になりません。

単純に作業時間が減ったこともありますが、それ以上に大きかったのは、「作る気力」がなくなっていったことでした。

売れるものを作り続けること。

新しいものを考えること。

どちらも、心に余裕がないとできないんです。

もともとハンドメイドは、「好き」で始めたものでした。

でも仕事になったことで、当然ながら毎月の売上目標があります。

生活していくためには、売らなければいけない。

売れなければいけない。

心が疲れていても、作らなければいけない。

でも、新しいものを考える力が出てこない。

それでもどうにか作る。

そんな状態が続いていました。

そして、不登校には現実的な「お金」の問題もあります。

家にいる時間が長いということは、電気代も増えます。

エアコンはほぼ24時間つけっぱなし。

昼食代もかかる。

精神科への通院費もある。

相談へ行く交通費や相談料もある。

4日行って終わってしまった高校の受験費用や入学金、教科書代、指定の靴やカバン、体操服や制服代も…

仕事はできなくなっているのに、出ていくお金だけは増えていく。

どれだけ節約しても、一発の負担が大きすぎて、時々虚しくなります。

みんな、どうしているんだろう。

働きに出ている親御さんもたくさんいると思います。

でも、私は正直、とてもじゃないけど働きに行ける精神状態ではありませんでした。

そんな中でも仕事に行っている親御さん、本当にすごいと思います。

不登校は、子どもの問題だけでは終わりません。

家族の時間も、心も、お金も、少しずつ削っていく。

そしてその疲弊は、なかなか人には見えません。

だからこそ、「しんどい」と感じること自体を、自分で否定しないでいたいと思っています。

とはいえ、それが簡単に出来ていたら苦労はないんですけどね。


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