こんにちは。トリコです。
前回、ネコジローに家でできる仕事を頼むようになった話を書きました。
今回は、そのあとにあった、ちょっと意外な出来事について。
災害ボランティアに参加したときの話です。

7月末におきた熊本地震。
10年前の熊本地震の時には熊本に住んでいたので、その時のことが色々と思い起こされました。
食べるものや水がなくて、あちこち探し回ったこと、
たくさんの方に助けてもらって、とてもありがたかったことも。
今度は自分たちが少しでも助けられることがあれば…ということで
災害ボランティアに行くことにしたので、子どもたちにもどうかと聞いてみました。
正直、ネコジローは行かないと言うだろうと思っていました。
昼夜逆転の生活をしているし、家族と顔を合わせることすら避けているような今の状態。
わざわざ外に出て、知らない人たちと一緒に作業をするなんて、考えられませんでした。
ところが、意外にも本人から「どんなことをするの?」と聞いてきたんです。

そして、当日は朝早くから一緒に出かけました。
前日に準備をして、昼夜逆転が嘘のようにきちんと朝早起きして。
現地では、地震で落ちたり壊れたりした瓦やブロックなどを集めて袋に入れ、回収場所まで運ぶ作業をしました。
かなり体を使う仕事ですし、人と協力してすすめる仕事です。
ネコジローは、若い女性とペアになって作業をしていました。
その女性は話し上手で、ネコジローのこともよく見ていて、些細なことも褒めてくれるような人でした。
そういう相手だったことも、よかったのかもしれません。
知らない人と一緒に作業をして、声をかけられたり、褒められたりしながら、ちゃんと仕事をしていました。
こういうこともやればできるんだな、と少し驚きました。

家ではほとんど会話もなく、こちらから話しかけても返事がないことが多い。
でも、外で知らない人と一緒に作業ができた。
もちろん、その場に行くまでの気持ちや、本人がどう感じていたのかは分かりません。
ただ、少なくとも、その日は予定通り参加して作業をやり遂げた。
それは事実です。

……とはいえ、帰宅してから何かが大きく変わったわけではありませんでした。
帰りの車の中でもネコジローはほとんど話しませんでしたし、
昼夜逆転の生活も、そのままです。
ボランティアに参加できたからといって、翌日から外に出るようになったわけでも、
家族と話すようになったわけでもありません。
一日、外で活動できた。
それはそれで、よかったことだと思います。
でも、それと普段の生活が変わることは、また別の話で。
こういうことがあると、もしかしたら少しずつ変わっていくのかな、と期待したくなります。
けれど、これまで何度も期待しては、また元の状態に戻るということを繰り返してきました。
だから、今はあまり先のことまで考えず、その日にできたことをそのまま受け止めるくらいにしたいと思っています。
外に出て、知らない人と一緒に作業ができた。
この日のことを、ひとまずそれだけ、覚えておこうと思います。
そして、今回災害ボランティアに参加したことは私にとって良い経験になりました。
微力ではあったと思うけど、人の役に立てたということがとても嬉しく、大きな達成感がありました。
(翌日からの筋肉痛と腰痛がすごく辛かったけど…)

ボランティアに参加できたからといって、その後の生活が大きく変わったわけではありませんが、
それでも、このあとネコジローと一緒に出かける機会がありました。
このときも、いろいろと思うことがありまして。
次回は、そのときの話を書こうと思います。
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