こんにちは。トリコです。
以前ご紹介した
👉不登校に向き合う時のしんどい心が少しラクになる3冊
という記事の中から、それぞれの本を一冊ずつ掘り下げてご紹介するシリーズです。
今回はその2冊目、
「自分を大切にする習慣」(精神科医Tomy 著) です。
◆ 本との出会い
ネコジローのうつ状態をどうにかできたら……
そんなことを考えていた頃、何気なく立ち寄った本屋さんでこの本が目に飛び込んできました。
表紙のイラストがとても可愛くて、
「これはネコジローが好きそうだな」と思ったのを覚えています。
こういう出会いって不思議で、
自分がその時に必要としている本が目に入ってくる気がします。
◆ 本の印象と全体の雰囲気
この本は、文字が少し大きめで行間も広く、すごく読みやすいです。
本文は2色刷りで、シンプルであたたかいマンガと言葉がスッと心に入ってきます。
「はじめに」には、
自分を大切にすることは、自分を後回しにしないこと
とあります。
他人ではなく自分の人生を歩くことの大切さを、
やさしく教えてくれる本です。
第1章 自分を大切にするための仕事の習慣
「仕事の習慣」とありますが、
仕事をしていなくても当てはまることがたくさんあります。
- イライラしている人がいると何も手に付かない
- 人に頼ることができない
- 失敗をいつまでも引きずってしまう
- 自分の意見を口に出せずつい飲み込んでしまう
こうして見ると、学校でも家庭でも「あるある」なことばかりです。
特に「失敗を引きずってしまう」というのは、ネコジローにもよく見られる傾向。
私自身にも思い当たる節があります。
Tomyさんはこう書いています。
気持ちを切り替えることは困難だけれど、気持ちは外的要因に簡単に左右される。
そのうえで、
一番の近道は、場所や行動を変えること。
と伝えています。
「行動を変える」は難しくても、
まずは“場所を変える”ことから始めてみようという提案に、
私もハッとしました。
第2章 自分を大切にするための人間関係の習慣
この章は、私自身が不登校と向き合い始めた頃に深く共感しました。
他人を優先してばかりで自分に時間を使えない
当時の私は、
「どうにかしなきゃ」と復学の方法を探したり、
ネコジローの心を理解しようと必死でした。
でもこの本には、
手を抜くことも大切。
と書かれていました。
私も今では、
「自分の問題」と「子どもの問題」を切り分けて、
“放っておく部分”をつくるようにしています。
何がなんでも自分で解決しようと全力投球することをやめてから、
心が少しラクになった気がします。
ネコジローに重なる部分も多くあります。
- どうせ自分は嫌われるのだと思ってさびしくなる
- 友達の作り方がわからない
Tomyさんは、
思い込みや想像でクヨクヨするのはやめよう。
「なぜそう思うのか?」と向き合ってみよう。
と語りかけてくれます。
「怖いけど思い切って聞いてみたら、なんでもなかった」
——そんな経験、ありますよね。
また、「友達の作り方」については、
無理して作るものではないけれど、
定期的に新しい人と会う機会をつくってみましょう。
という提案も。
不登校の子にとっては難しい部分もありますが、
ほんの少しの勇気が新しい扉を開くこともある。
そんなメッセージをネコジローにも届けたいです。
第3章 自分を大切にするための自分自身の習慣
- どうしたら自分を好きになれるのか
- 自分はダメだと否定する言葉ばかり出てしまう
「好き」まで行かなくても、
否定せず受け入れることができたらいいとTomyさんは言います。
そして、自分を否定してしまうときは、
目の前の作業に集中することが根本的な対策。
集中の習慣をつけることで、
否定のループから一旦離れることができるそうです。
また、
とことんネガティブモードに浸るのも一つの方法。
とあるのも印象的でした。
人間は同じことを続けていると飽きるもの。
落ちきったあとには、
「次はこうしよう」という未来のヒントが見えてくるのかもしれません。
第4章 自分を大切にするためのパートナーシップの習慣
この章には、
- 返信が遅かったり不機嫌だと不安になる
- 相手の理想を演じてしまい本当の自分を出せない
など、共感できる項目もあります。
ただ、今の私とネコジローには少し距離のあるテーマだったので、今回は割愛します。
気になる方は、ぜひ本書でじっくり読んでみてください。
第5章 自分を大切にするための家族関係の習慣
親への憤りや怒りの気持ちを持て余している
不登校の子には、思春期ど真ん中の子も多いですよね。
ネコジローにも、きっとこうした気持ちはあるだろうなと思います。
Tomyさんは、
反抗期への対処は「普段から自分の考えや価値観に従って行動する」こと。
と書いています。
自分らしさができると、自然と良い距離感になる。
我が家も、まだその距離感を探している最中です。
◆ おわりに
いかがだったでしょうか。
今回は、
不登校に向き合う時のしんどい心が少しラクになる3冊の中から
「自分を大切にする習慣(精神科医Tomy著)」を、
私自身の経験もまじえながらご紹介しました。
次回は、
「しんどい時の自分の守り方」 を取り上げます。
どうぞお楽しみに。
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