誰にも頼れない不登校の子の親のための本 :トリコの本棚シリーズ

こんにちは。トリコです。

以前書いた

「不登校は『親が変われば』解決する・私が心の支えにした3冊」

という記事の中で触れた本を、1冊ずつ深掘りしてご紹介しているシリーズです。

これまでに紹介したのは

そして今回は3冊目――

「誰にも頼れない不登校の子の親のための本(野々はなこ 著)」 です。


この本が他の本と違うところ

著者の野々はなこさんは 思春期の不登校専門家であり、2人の不登校経験を持つ親 でもあります。

「専門家の視点」と「親としての体験」が混ざり合っているので、

読んでいて“机上の空論じゃない”と感じられる1冊です。

文字の大きさ・余白・イラストや図・強調の仕方なども読みやすく、疲れにくいレイアウトでした。

本を読む集中力が落ちていた時期でもすんなり入れました。

「はじめに」にはこう書かれています。

不登校回復の道のりに特効薬はない

実は私は不登校が始まった頃、焦る気持ちから“特効薬”を探し回っていました(関連記事 →見守るだけじゃない方法)。

でも途中で「これは逆効果かも」と気づけたのは、この本を含め多くの言葉に触れたからだと思います。


第1章 不登校の子が見ている世界

子どもは「登校できない自分=失敗している自分」だと感じている――

この章を読んで、ネコジローの様子と重なる部分がたくさんありました。

  • 周りの目や評価を過剰に気にする
  • 失敗を極端に恐れる
  • 「自分には価値がない」と言う
  • 歯を磨かない
  • 勉強しない
  • ゲーム・スマホにのめり込む

ネコジローは顔のコンプレックスが強く、マスク生活が始まってからずっと外せませんでした。

家の中でも常にマスク。最近ようやく家では外す瞬間も出てきたくらいです。

スマホやゲームに関しては、最初は私も受け入れられず取り上げたこともあります。

でも他の本や動画でも学んだ通り、「心の怪我の手当て」の一部なんですよね。

今は“心が回復してきた時にルールを一緒に作る”段階なんだろうと思っています。

あと、「見守ること」の難しさもこの章に出てきます。

“見守るって何もしないことではない”と気づけたことも大きかったです。


第2章 不登校の子どもはどのようにして回復するのか

この本では回復を次の5段階で説明しています。

  • 葛藤期
  • 諦め期
  • お籠もり期
  • 扉開く期
  • 挑戦期

ネコジローは今、扉開く期〜挑戦期を行ったり来たりしている感じだと思います。

  • 歯磨きが復活しはじめた
  • 動画作りに挑戦
  • ひとりで買い物
  • 「髪切りたい」「服が欲しい」と言う
  • 自分の考えを話す

こういった行動が増えたけれど、新しい場所に行くことには躊躇いがあります。

外に出たい気持ちと外に出ていく怖さが混ざっているのだろうと感じる言葉が増えていて、

もう少しでこのトンネルを抜けるのかもしれない…!という思いと

でもまだ時間がかかるのかもしれない…という思いで私も少し気持ちの揺らぎを感じているところです。

挑戦期のゴールは

「自分は大丈夫」と思える自信
+困ったときに否定せず支えてくれる家族がいる安心感

と本には書かれています。親がその土台を示し続けることが大事なんですよね。


第3章 不登校と向き合う親の基本姿勢

この章の見出しにはっきりこう書かれています。

不登校のゴールは子どもを学校に戻すことではない

私は以前、“復学させることがゴール”だと思っていました。

でも今は違います。

本にある通り、

「子どもが自分をありのままで認め、外の世界にまた挑戦できるようになること」

これがゴールなんだと感じるようになりました。

ここで出てくるキーワードが

自己受容 と 自己効力感。

ネコジロー(そしてワンタローも…)にはこれが圧倒的に足りてないと気づきました。

もし不登校を経験していなかったら、このことにも気づけなかったかもしれません。

そして地味に大きな発見だったのが、

過干渉は子どもの「心の根っこ」を弱らせる

という指摘。

私は自分を過干渉だと思っていませんでしたが、

空気を読んで先回りするクセは確かにありました。

今は意識してやめています。

この章では親がメンタルを保つための考え方も紹介されています。

「苦しくならない考え方」を知るだけでも救われました。


第4章 不登校の子どもが回復する親のための実践ノウハウ

不登校の親は常にキャパオーバーぎみ、という前提で書かれています。

親にだって楽しんでいい時間が必要

人を支えるには自分が整っていることが必須

私は以前「自分だけ楽しむなんて」と罪悪感がありました。

でも今はその感覚から解放されています。

結果的に子どもへのイライラも激減しました。

親こそメンテナンスが必要なのだということを知った部分です。

第3章で出てきた「自己受容・自己肯定感」を育てる関わり方についても、この章で具体的に書かれています。


第5章 声かけで親子関係を劇的に改善する

クイズ形式で、ありがちな声かけをチェックできます。

自分のクセに気づくので地味に刺さります。


第6章 不登校の子どものための後悔しない転校・進学方法

高校の制度や選択肢を整理してくれる章です。

通信制やフリースクールの選び方、「勉強から離れる選択」についても書かれています。

ネコジローは今高校1年生で、留年が決まっています。

今年度は籍だけ置いて、今後を考える時間にしています。

(👉「留年が決まった夏」もぜひ読んでみてくださいね)


巻末付録・不登校Q&A よくある質問集

昼夜逆転・担任との関係など、定番の悩みがQ&A形式でまとまっています。

読むと「私だけじゃないんだ」と思えて楽になります。


おわりに

「誰にも頼れない不登校の子の親のための本」は、私の“心の支えになった3冊”のひとつです。

内容だけじゃなく、当時の私の気持ちとリンクするところが多くて、何度も読み返しました。

何度読み返しても、その時その時で改めて納得する部分や新しい気づきがあります。

今後もまた私の出会った素晴らしい本をご紹介できたら、と思っています。

これで、

「不登校は『親が変われば』解決する・私が心の支えにした3冊」

の3冊それぞれのご紹介はおしまいです。

他の記事もぜひ見てもらえたら嬉しいです。

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