頑張れなくなった日、私がそっと向かった場所

こんにちは。トリコです。

次男ネコジローが不登校になってから私の心が一旦落ち着くまでの数ヶ月は

「私がしっかりしなきゃ」「元気でいなきゃ」と、

自分を奮い立たせようとしていました。

でも、どんなに頑張っても、心の奥では不安と焦りが渦を巻いていました。

「もう笑えない」

「でも、元気になりたい」

そんな矛盾した気持ちを抱えたまま、私は息苦しさの中でもがいていました。

そしてある日、どうしようもなくつらくなった私は、

ふと“ひとりになれる場所”へ向かいました。

そこは、誰にも見られず、誰にも気を使わなくていい空間。

一人カラオケ

その場所で、私は思い切り泣いて、叫んで、心を空っぽにしたのです。

呪縛から逃れたかった——でも本当は、また元気になりたかった。

そんな私の小さな「心のデトックス」の話を、今日は少しだけ書いてみようと思います。


歌詞が語りかけてくる──涙腺崩壊の3曲

私が選ぶのは、いつも自分が次男と同じくらいの年齢だった頃の曲。

あの頃はただ楽しく歌っていただけの歌が、

今聴くと全く違う意味を持って響いてくるのです。

まるで「親の愛」と「報われないもどかしさ」を代弁してくれるように。


😭 1曲目:『100%勇気』

忍たま乱太郎のオープニング曲です。

まさか学生時代に好きだったアニメに大人になってから力をもらう日が来るとは。

学生時代には“アップテンポの明るい曲“という認識しかなかったこの曲。

「太陽みたいに笑うきみはどこだい?」

この一節を歌うたびに、不登校になる前の、

明るく笑っていた次男ネコジローの顔が浮かびます。

もう一つのフレーズ、

「つらいときはいつだってそばにいるから」

この言葉を、面と向かってはなかなか言えません。

でも歌に乗せて叫ぶと、私の中で何かが癒されていくのを感じます。

これは、私自身の「親としてのエール」なのだと思います。

ネコジローの前でめちゃくちゃ歌いたい。

全てのフレーズを届けたい気持ちになります。


😭 2曲目:『何度でも』

長く聞いているドリカムですが、自分がその時置かれている環境によって刺さる曲が変わります。

不登校になって間もない頃、初めてこの曲を歌った時——。

涙が止まらなくなり、途中で歌えなくなりました。

「こみ上げてくる涙を何回拭いたら伝えたい言葉は届くだろう?」
「何度でも何度でも何度でも立ち上がり呼ぶよ きみの名前 声が枯れるまで」
「どうしてわからないんだ?伝わらないんだ?喘ぎ嘆きながら自分と戦ってみるよ」

今の私には**「親のもどかしさ」**そのもの。

どれだけ言葉を尽くしても届かない、理解されない。

不登校に向き合う日々の中で感じることのある絶望感を、

この曲が代わりに泣き、叫んでくれるようでした。

そして伝わらなくても、届かなくても、“10001回目“が来るまで

ずっと伝え続けていくんだという自分を鼓舞する歌にもなりました。

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😭 3曲目:『焼け野が原』

Cocoも学生時代から大好きなアーティストの1人です。

自分の内側に燻る、少し後ろめたいような、仄暗い感情を

自分の代わりに吐き出してくれているような感覚があります。

この曲は、不登校初期の「断絶の苦しさ」を思い出させます。

「ねぇ言って、ちゃんと言って私に聞こえるように」
「聞こえないふりをしないで」
「私はここに居るのよ」

声を聞きたい、声を届けたい、どちらも叶わない、

部屋の向こうにいる次男に声をかけても返ってこない日々。

「お母さんはここにいるよ」と伝えたくても届かない。

そんな時、この歌を声を枯らして歌い切ることで、

ようやく自分の中の感情を吐き出すことができました。

「動けないのは あなただけじゃない」という歌詞も

自分の心を代弁してくれてる部分で泣きそうになります。


恋愛ソングが「親の叫び」になる不思議

10代の頃、恋愛の曲を何でも自分ごとに置き換えて聴いていた私。

恋愛ソングじゃないものも、変換してしまっていたあの時代。

今は逆に、恋愛ソングを不登校の息子との関係に重ねて聴くという、謎の現象が起きています。

「あなたに届かない想いがもどかしい」といったような歌詞も、

今や“息子に伝えたい親の切実な思い”にしか聞こえません。

真剣な悩みの中でも、そんな風に笑ってしまえる自分がいる。

そんな気づきが、ちょっとだけ心を軽くしてくれます。


リセットした心で、また子どもに向き合う

一人カラオケは、問題を解決してくれるわけではありません。

でも、心を一度空っぽにしてリセットすることで、

「もう一度、穏やかな気持ちで子どもと向き合う」ための余白を作ってくれます。

泣いて、叫んで、歌い尽くしたあとに訪れる静けさ。疲れ。感情を出しきった感覚。

それは、私にとっての心のセーフティネットです。

もし今、心が限界だと感じているなら——

誰にも気を遣わず感情を解放できる「一人デトックス」、

ぜひ一度試してみてください。

カラオケに行く時間がとれないよ、という方は

さらっと読める、しんどい気持ちをほぐしてくれる本がおすすめです。

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